ストレッチにはスタティック(静的)ストレッチとダイナミック(動的)ストレッチがあります。
スタティックストレッチとは反動を使わずに筋肉を一定方向に10~30秒程伸ばします。
ダイナミックストレッチとはラジオ体操の様に軽く勢いをつけながらリズミカルに筋肉を伸ばします。
最近の研究ではスタティックストレッチは柔軟性の向上やクールダウンには良いが、運動前にスタティックストレッチを行うとパフォーマンスが低下したり、かえって怪我をしやすくなるとも言われています。
実験ではスタティックストレッチを行った後にその場立ち幅跳びやジャンプ力を測ってみると、スタティックストレッチを行わないで測った時よりも低下するそうです。
理由としてはリラックスしすぎた状態から最大限の興奮状態には持って行きづらいし、時間が掛かる為です。筋肉や腱を最大限に伸ばし状態から直ぐに最大限の収縮状態には行きづらいのです。
だから最近では運動前のウォーミングアップとしてはダイナミックストレッチを行うのが主流になって来た様です。
私もウェイトトレーニングの前にはウォーミングアップとしてダイナミックストレッチだけをしていた時もあったのですが、私は体が硬いので最近ではスタティックストレッチもして十分に肩甲骨周りを伸ばして肩甲骨の動きを良くしてから行う様にしています。
その方がベンチプレスでも良いフォームで出来きてやり易く、結果的に肩にも負担が掛からないので怪我のリスクは減ると思います。
またスクワットでも肩甲骨周りの柔軟性があった方がバーベルが担ぎやすいです。
空手やキックボクシングで高い所を蹴る場合でも十分に股関節のスタティックストレッチを行ってからの方が蹴り易いです。
個人差や運動の種目にもよりますが、運動前にスタティックストレッチをして十分に関節の可動域を良くした方がパフォーマンスがアップする事もあるのではないかと私は思います。